Ponemon Instituteの調査によると、認証の失敗とは組織の認証プロセスの弱点により、ユーザーの身元を確認できないことであり、認証資格情報の盗難という大きなリスクをもたらすだけでなく、コスト面でも大きな負担となります。組織は認証の失敗に関連する活動に、年間平均約300万ドルを費やしています。
また、この調査の対象者によると、1回の認証の失敗による最大損失額3900万ドルから4200万ドルと推定しています。認証の失敗がコスト高となる理由は、認証の失敗を解決するためのダウンタイム、ビジネスプロセスの中断、顧客の喪失、第三者や取引先関係への悪影響などです。
この調査から得られた重要なポイントは、組織が直面する認証リスクの深刻度について、IT部門のセキュリティ関係者と事業部門の責任者との間の認識にギャップがあることです。本レポートでは、これらの違いを紹介し、この調査で代表的な組織のセキュリティ態勢にどのような影響を及ぼしているのかを考察しています。

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Nok Nok Labs, Inc.

2011年にカリフォルニア州パロアルトで設立された当社は、米国および世界各地における幅広い特許のポートフォリオを持ち、パスワードに依存しないFIDO仕様を発案し、策定者としての専門的な知識、そして世界で最も多くのFIDOのユーザーを持つマーケットリーダーです。企業がパスワードレスを実現するための機能を支援し、消費者がオンライン上のサービスを受ける際に必要な認証の課題を解決します。

第1章:はじめに
第2章:主な調査結果
第3章:調査手法
第4章:本調査の注意点